このコラムでも何度か軽量化について言及していますが、今回は治具や部品を軽量化する、代表的な考え方を3つ紹介します。
・強度的に問題なければアルミやプラスチックを使う
治具製作や、装置、産業機械分野では金属の中でも鉄やステンレスが使われることが非常に多いですが、強度が問題ないのであればアルミやプラスチックを積極的に使うことで軽量化を図れます。アルミは鉄やステンレスのおよそ1/3、樹脂は1/5~1/6ほどの軽さです。
・アングル材やパイプ材を使う
治具や部品の枠や骨組み部分などで、中身が詰まった四角の棒や丸棒を使うことが多いですが、これらをL字のアングル材やパイプ材といったものに変えることで、強度をあまり下げることなく大幅な軽量化を実現することができます。
・板やブロックのいらない部分に穴を明ける
治具や部品全体を考えてみると位置決め精度や強度に関係のないところは意外と多く、それらが要求されない部分に穴を明けたり溝を掘ったりすることで軽量化できます。
ただし、加工部分が多すぎるとコストも上がってしまうので、他の軽量化方法と比較しながら対策を考えると良いでしょう。