弊社でも図面がないものの金属加工や治具製作のご相談を頂くことが良くあります。図面がなくても大丈夫と書いてあるけれど本当にこんなこと相談して大丈夫？門前払いされないかな？的外れな相談にならないかな、など心配な方に、押さえておくべきポイントを紹介いたします。これらの点を抑えておけば、門前払いや放置されることが減り、スムーズなやり取りが可能になります。

ぜひこの記事を参考にしてください。

 

作りたい実物があるかないか、貸出可能か

作りたい実物がある場合の相談の仕方はそれほど難しくありません。その実物と同じものが作れるかどうか聞けば、比較的早く回答が得られるでしょう。

その際、実物が貸出可能であればより確実に回答が得られるでしょう。

 

作りたいものと類似のものがある場合

新しい治具や、自動車・バイク等のパーツ製作のご相談で良く頂くのがこのタイプです。作りたいものと類似のものがある場合もそれほど難しくないでしょう。類似のものを見ながら、形状を変えたものを作れるかどうか確認することができます。

 

作りたい実物がない場合

これから作ろうとしているものが新しいもので実物や類似品もなく、図面もない場合はお客様が想定している作りたいものをイラストや打ち合わせを重ねていく中で確認していく必要があります。

その際に重要になるのが、どのような機能でどのような使用方法をするものなのか、治具であればそれを使ってどのような作業をするのか、相手の部品はどのようなものなのかが重要になります。

簡単な図やイラストがあるだけでも回答できる可能性が大きく上がります。また相手の部品がどのようなものかわかればこれから作ろうとしている治具や部品がどのようなものになれば良いかイメージすることができます。

これらのものがあるかないかで初見での回答のしやすさ、話を進めていくうえでのスムーズさが大きく異なりますので、お問い合わせの際に参考にしてもらえたらうれしいです。

 

実物がある場合とない場合の費用感の違い

では、実物がある場合とない場合で、費用感は変わるのでしょうか。これは以下のパターンの場合に変わる可能性があります。

 

実物がある場合は、3Dのモデルまたは図面を作る必要はありますが、1から設計する必要はないため、加工費を除くとモデル作成費もしくは図面作成費のみ必要になります。

 

作りたいものに近い実物がある場合

作りたいものに近い実物がある場合は、若干の設計費と3Dモデルまたは図面作成費用が必要になります。

 

作りたいものそのものや近い実物のどちらもない場合

作りたいものそのものや近い実物のどちらもない場合、最初から設計する必要があるため、設計費用がかかることになります。

 

いかがでしたでしょうか。まずは自分が作りたいものやそれに近いものがあるのかどうか、上記の例を参考に検討してみてください。