押さえておかないと見積が出ないことも。治具の見積依頼のポイント

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使いやすい治具を発注するためには、お客様にとってなぜその治具が必要なのか、その治具の一番重要な点は何なのかといったことをはじめ、見積もりを依頼する前に検討しておいた方がスムーズに話を進められるポイントがあります。
今回は、見積や構想の共有をスムーズに図るために考えておくべきポイントをお伝えします。

①治具1台でどれぐらいの生産能力を期待するか
ある一つの部品や製品の加工や組み立てなどの作業のためだけに治具を作ることはあまり多くありません。基本的には何台も作るもの、量産品を作る場合に治具の導入を検討されるかと思います。
そこで重要なのが、治具一台でどれぐらいの生産能力を期待するかという点です。例えば月に1000台組み立てが必要な製品があるとします。単純に1か月20日、1日8時間作業をする場合、1時間に7台組み立てられれば間に合う計算になります。その中で治具の使用を考える工程にどれだけ時間をかけられるかを計算しておく必要があります。5分かけられるのか、1分以内に仕上げる必要があるのかなど、かけられる時間によって構想は大幅に変わります。

②治具にどれぐらいの精度を求めるか
これは製品の仕上がり精度に依存するので、治具を使って加工や組み立て、検査する部分の精度を明確にしておかなければなりません。精度はミクロン単位で桁が一つ違うと見積りが大幅に変わることがあるので、どの寸法が重要か、どの寸法は重要でないかを検討しましょう。

③作業の環境や作業の流れを明確にする
治具を使うのは工場内か、常に1か所に固定して使うのか、別の治具などと入れ替えて使うのかなど、作業の環境、作業の流れをできるだけ明確にしておく必要があります。この点は見積もりだけでなく、使いやすさに大きな影響を与えます。一度据え付けてあとは全く動かさない場合と、他の工程があるときに取り外しをするような場合では、治具の形状も、構想全体も大きく変わります。実際にどのように使用するのか十分に検討してお問い合わせ頂くと、見積もりもスムーズに出すことができます。

上記のポイントは、治具の見積を依頼するタイミングでは明確になっていないことも多いでしょう。必ずしもすべてを十分に検討する必要はありませんが、このようなポイントを考えておくとよりスムーズに打ち合わせができ、見積も早く出せるということは覚えておいていただけるとありがたいです。

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ボール盤作業の自動化で、大幅効率改善

治工具、装置の製作や現場の改善の依頼で、ボール盤作業を自動化、簡略化したいというご相談をいただくことがよくあります。大規模な機械や装置でなくても、ボール盤でいろいろな作業をするのはよくあることです。特に、量産部品のちょっとした穴あけ、面取りなどは意外と手間がかかり、常に人が張り付いていないとできない作業であることも多く、ボール盤の工程を改善するだけで飛躍的に生産性が向上したという声をいただくこともあります。
今回はボール盤での作業について考えながら、工場内で改善できるポイントをお伝えしたいと思います。

ボール盤での加工は細かい作業が多いですが、量産品の決まった作業などであれば、自動化、省力化の効果は大きくなります。そのために必要となるのは、以下のような要素です。

1.同じ部品を決まった場所に固定できる治具
トグルクランプやエアシリンダーなどを用いて、決まった場所に部品を固定できる治具が必要になります。また、常に同じ面を刃物側に向ける必要があるため、どのように搬送するかも検討する必要があります。

2.部品を間欠的に搬送できるシューターやコンベア
ボール盤での加工に合わせて、部品を供給できるコンベアなどを用意する必要があります。同じ向きで1個ずつ送ることができるように設計します。

3.部品のセットや加工後の排出ができているか確認するためのセンサー
加工がうまくできなかった場合や、部品のセットができなかった場合にアラームを出して非常停止などをできるようにするためのセンサーを設置します。

主にこれらの3つの要素を配置できる部品であれば、ボール盤作業をかなりの部分で自動化できる可能性が高くなり、熟練の職人がより付加価値の高い業務に従事できるようになります。単純に見えるボール盤作業も一度見直してみてはいかがでしょうか。

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