金属加工といっても様々な素材、加工方法がある中でどの素材がどの加工に向いているのか判断するのは難しいですよね。
そこで今回は板金加工に向いている素材を紹介します。下のまとめを参考にして、素材や加工方法の参考にしてみてください。
目次
板金に向いている金属は鉄・アルミ・ステンレス
一般的な板金工場では、鉄、アルミ、ステンレスなら問題なく加工できることがほとんどです。
また、意外に感じるかもしれませんが、チタンもこれらの素材よりは難しいですが、加工可能な場合が多いです。
板金に向いている鉄の素材
鉄の素材で板金に向いているかどうかを判断する一般的な基準は、炭素を含んでいるかどうかです。
SS400やSPCC、SPHCなどの素材は炭素をほとんど含んでいないので、板金に向いています。
一方、S45Cなどの炭素を多く含んでいる素材、焼き入れを前提として使う素材は板金に向いていません。
板金に向いているアルミの素材
板金に向いているアルミの素材は、A5052、A5056、A6063です。
これら以外の素材も使えることはありますが、溶接がしにくく、より専門的な技術が必要になります。
板金に向いているステンレス素材
板金に向いているステンレス素材はSUS304、SUS316です。ニッケルを多く含んだいわゆるオーステナイト系ステンレスと呼ばれる素材が溶接に向いています。