治具や装置の位置決めや移動で活躍するエアシリンダ。幅広い用途で使うことができますが、複数箇所の位置決めをする場合にはあまり向いていません。今回はその理由や活用の仕方について解説します。
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複数箇所の位置決めが必要なとき
例えば、一つのワークに対して直線状の複数の位置に穴明けをする自動機を製作しようとしたとします。
主軸が一つの場合、ワークを動かしながら穴明けをする
エアシリンダの中間停止は難しい
エアシリンダは、空気圧で制御している関係上、ストロークの中間で正確に停止させることが非常に難しい部品です。
ブロックやワーク等にピストンロッドの先端を当てて固定するのが一般的で、2箇所以上の位置決めには向いていません。
複数箇所の位置決めには電動シリンダやサーボモータを使う
複数箇所での位置決めが必要な場合は、電動シリンダやサーボモータを使うことで、正確な位置決めができます。
治具や装置の使い方に応じて、空気圧や電気の特徴を活かしながら使い分けできると、応用範囲が広がります。