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3分でわかる!アルミ加工材料選択のポイント

アルミの重量は鉄やステンレスの1/3。切削加工がしやすい

アルミは鉄やステンレスの約1/3の重量で、軽いことが特徴です。また、切削加工が非常にしやすいので、切削加工費は鉄(SS400)の半分から8割ぐらいの加工費に抑えられます。ステンレスと比べると場合によっては半分以下の加工費に抑えられます。

材料費は鉄やステンレスと比べてどれぐらい?

アルミの材料費は、鉄(SS400)やステンレス(SUS304)と比べてどうなのでしょうか。また、アルミ材料の中での高コスト、低コストの違いはあるのでしょうか。
純粋な材料費としてはステンレス(SUS304)>アルミ(A5052)>鉄(SS400)という順番になります。
一方、アルミの中ではおおよそ以下のようになります。A7075>A2017>A5052=A5056=A6063。

アルミの切削のしやすさ

アルミの材料の種類はいろいろとありますが、切削加工の難易度は各材料でそれほど大きく変わりません。鉄やステンレスは、品番によって削りやすさがかなり変わりますが、アルミはほとんど変わらないので、材種ごとの加工費の変化はあまり気にしなくて良いでしょう。

基本的に押さえるのはこの5種類。A5052、A5056、A6063、A2017、A7075

もっとも一般的な材料はA5052です。アルミと言ったらまずこれが候補に挙がります。溶接も問題なくできます。強度は鉄の代表的な鋼材のSS400の約半分です。

丸棒、パイプ系材料のA5056

特性はA5052と非常によく似ていますが、丸棒、パイプ系を中心に流通しているのがA5056です。材料単価はA5052とほとんど同じ、強度もほとんど同じです。溶接も問題なくできます。A5052との使い分けは、材料として丸棒、丸パイプ系の場合はA5056を選ぶと覚えておけば良いでしょう。

高強度なのに比較的安価なA2017

高強度なのに材料費が比較的安価なのがA2017です。引っ張り強さで言うと代表的な鉄鋼材料のSS400と同程度、材料費もほとんど変わりません。それでいて重量は1/3。材料費、加工費、重量、強度とコストのバランスが良いため、鉄より軽量化したい場合や通常のアルミより強度を高めにしたい場合は重宝するでしょう。

最高の強度を誇るが、割高なA7075

アルミ材料中最高の強度を誇るのが超々ジュラルミンと呼ばれるA7075です。

フラットバーやLアングル、異形状に強いA6063

フラットバーやLアングル、コの字型のCチャンネルなどの異形状に多いのがA6063です。最初から使いやすい大きさや形状に仕上がっているので、用途と寸法が合えば加工時間を大きく節約することができます。
強度はA5052の1/2から同じぐらいで高くはないので、あまり力のかからないところに使うか注意して使う必要があります。

アルミ材料はファインカットで仕入れることができる

材料を仕入れる際の切断の仕方にファインカットというものがあります。6F(6面フライス)ほどの精度は出ないものの、切断面で±0.1mm程度、断面もきれいに仕上がります。それでいて、切断費用はそれほど高くないので、アルミ材料をファインカットで購入すると鉄(SS400)よりも安い場合もあります。
A5052やA6063はSS400より安いことが多く、A2017でも1割程度高いかほとんど同じぐらいです。
高精度で仕上げる必要がない部品なら、ファインカットでの調達を考えてみるのも良いかもしれません。

アルミの材料を使った治具を製作したい、アルミの部品が欲しい、だけどどの材料を選べば良いか具体的にはわからないといった場合はお気軽にご相談ください。

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